涙はつきない

いつも気に掛かっている叔母さんの病状
恐る恐る病室を覗くと叔父さんが来ていました

「お〜い 元気にしていた」って叔母の顔を覗き込むと
叔母は私の顔を数分瞬きもしないで幾分嬉しそうな
表情で見続けました
その表情を叔父は見落とすことなく見ていて
女房殿の柔和な顔をみて 嬉しくなったのか涙ぐんでいました
「よかったなぁ〜 きょうは誰かに会いたい」・・って云ってたそうです

先日もお腹の調子(便秘)が悪いようで
家に帰っていた3ヶ月間は 叔父がバナナを毎日
おやつにあげていたら便秘もしなくて困らなかったそうでした

お尻が痛い・・って辛がるので 「内緒だよ」・・って
そっと バナナをあげていたら 看護婦さんにばれて
(内緒と云いながら 本人がしゃべったそうです
やっぱりその辺りも病気なんだね)

嫁さんが看護婦さんからきつく叱られたようです
叔父も嫁さんからも叱れて・・やれやれ
この気持ちが判って貰えないと涙ぐんでいました

リハビリ専門病院なので 食べ物持ち込み全て禁止なのです
そしていつも ぼんやりとしていて眠たくて仕方がなくても
ベッドで寝ることが許されないのです
車椅子に乗せられて うとうととしているばかり・・
昼間から寝ていると 夜寝られないことや リハビリの為だそうです

病院の方針だからそれが嫌だったら転院しなくていけないのですが
受け入れてくれるところもなくて 容易ではありません
頭蓋骨がまだ治まっていないので頭もぶかぶかで
自宅に帰るのはとても無理なことです
保護のためにヘルメットのようなものを被っています

頭の傷へ手がすぐいくので 叔母の手は厚手のグローブ?を はめられています
叔父がいる時だけは このグローブは外されているけど
帰る時は安全のため はめて帰ります

その仕草が叔父は辛いと云ってまた涙いっぱい浮かべながら
「切ないなぁ〜自由がないだもの」・・グローブをします

叔父は毎日病院へ欠かさないでお見舞いに行くけど
顔を見ては泣き 家に帰ってからも何も手につかない
家の周りの雑草取る時だけ無心でいられる・・と

最近の話は オウム返しが多くなってきて
沢山の会話は無理となってきたようです

看護師さん交えて叔父と私で切なくて
きょうも 泣いて泣いて 大泣きしてきました

やれやれ・・涙はまだまだつきない

10.4.1
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