回復

叔母さんは 脳梗塞で倒れて早くも一年半が経ちました
途方もなく長かったような気もします

私の住まいから近くだったリハビリ専門病院に入院したり
長い期間の病院生活は医療システム上なかなか儘になりませんでしたが
リハビリ専門病院から 社会福祉法人の施設に転院しました

そこでは手厚い看護を受けて穏やかな日々を過ごしたようです
(おむつ交換してくれて ありがとうございました・・って言われるそうです
一時が万事 これがすべてを象徴するのではないかとも思われるのですが・・)

叔父さんはこの間も一日も休むことなく叔母さんの元へ献身的に通い続けて
私たちを驚かせています
ご自分も杖を頼りにやっと歩ける日々の状態なのに
ひたすら相棒の幸せを願い
”今自分に出来ることを精一杯することだ!”
そんな信念を通した一年半には頭が下がりました

その叔父から昨日午後連絡が入り
元の リハビリ専門病院へ(私の住まいとは比較的近い)戻ったとのことでした
ここへ戻った事は 頭蓋骨が化膿したので取りだしてあり
頭皮一枚のような状態では毎日が危険と紙一重なのです
体調がよくなったので手術をして人工頭蓋骨を入れて
危険度を減らすようにしなければ普通の生活は到底無理なのです

それを乗り越えるには再手術をしなければいけない大問題があるのです
その時の苦痛を考えると叔母も叔父も躊躇ばかりだったようですが
手術は止めることにしたそうです

きのう 夕方になっても まだまだ暑い最中だったけど
知らせを聞いて すぐその病院へ バイクで すっ飛んで行ってきました

叔母は半身不随ながら 穏やかなとってもいい顔をしていて
嬉し涙が止まりませんでした
以前と同じようにいっぱい話をしました

2時間余りもおしゃべりをしたので 途中あくびを出し始め
「疲れたねぇ〜また来るから 帰ろうか?」
「帰らなくてもいい どんなにしゃべっても頭と口は疲れない」って
大笑いしながら 以前の私と叔母のお話のやりとりになっていました

ひとときは能面を被ってしまったように無表情で
オオム返しだけの話ぶりになってしまった時もあり
嘆いて 哀しくて 切なくて気持ちのやり場もないほどに哀しかったのです

久しぶりの対面で この回復ぶりって何だろう

相棒の叔父の献身的な愛の力がここまでの回復を見せたのではないかと
驚いたのです

”あんなに辛抱強くて大きな愛がある人とは知らなかった
病んでみて身に沁みたこともいっぱい味わった”・・と!
叔母はつぶやいていらした

再手術は止めるようにしてこの先は厚生施設で
過ごすように 決断をされたのです

”家にもう一度帰りたい
そしてささやかでいいから 二人の生活がしたい”
願いが叶うといいね きっと叶うよ
がんばれ  大好きな叔母さん!

10.8.18
右上×で戻ります