複雑な旅

同窓生80数名のうち33名が参加した3年に一回の旅行がありました
(今回は2年置いてですが・・)

70歳も過ぎるとだんだんと色々な事情ばかりが増えて・・笑
「先のことは判らない!」
元気でいられるうちは出ようと
少々のことは気にしないでのお出掛けになりました

貸し切りバスに乗るや否や ガイドさんのお話などぶっ飛んで
何にも聞こえないほど 嬉しさ 楽しさ おしゃべりに華は咲き続けました
(おいおい(老い 老い)折角お話しているから ちょっと聞いてよ・・・苦笑)

午後4時頃 早めについた西伊豆堂ヶ島温泉ホテル
目の前には雲一つない澄み切った一面の青い海
程良い3つほどの島(三四郎島) 太陽は眩しいほどに燦々と輝きながら
頬には痛いほどの強い風も幸いして
遮ることもない黄色い玉子状に変わっていく夕陽に歓声

友人は「この一瞬を独り占め出来るあなたが幸せ」
・・って何度も歓声を送ってくれ
写真撮りに夢中な私をヨイショしてくれました
でも今回は大きなカメラは目的が違うから持って行かなかったのです
このときばかりは 凄い がっかり!

そして色が気にいらないとまた新しいコンパクトデジタルカメラを
購入したのは良いのだけれどまだ操作もよく判らない・・あらま!
でもこの情景は ”滅多に出会えない忘れたくない”の
思いでじっと見入っていました

夕食も半端ではないご馳走に舌鼓を打ち
温泉もゆっくり浸かり いい一日であったこと
夜な 夜な語りべを楽しみながら
人生もここまで来るとどの方もそれなりの生き方を持っていて
「なるほど う〜ん!」と思うことばかりでした

翌朝のお日さまは地形上 山からなので残念でした
朝食もゆっくりと頂いて 車中の人となり・・・

さてと3時を過ぎた頃 大きな地震があったとの報が入りました
ちょうどその頃 6歳の時に味わった大きな地震の話で
車中は盛り上がっていた偶然を後で知り驚きました

まだ伊豆の辺りを走行中だったと思います(3/11 PM2:46)
車中の見え難いテレビに映し出される画像は
びっくりの悲鳴と同時に 半世紀以上も前に凍り付いた体験からくる
恐ろしいという怖さだけで体をガタガタさせていました

その後は 帰途を急ぎ 20分ほどのトイレ休憩と
海鮮ショピング(沼津)だけ休憩でした

帰りの道路は海岸を走っているため 高速・国道1号線はすぐに閉鎖されて
上りも下りも山梨県(52号線?)を通らなければ帰れません
(大回りです)
大型バスはすれ違いが出来なくて待つことばかりです
三島〜沼津を通って清水インターへ出るまでに8時間も掛かり
その間トイレ休憩は困った時だけ 
真っ暗中 ある時は駐車場の角に隠れるようにお花摘み?に入ったり
(ないしょの ないしょの話よ 笑・・)
その時からバスに12時間乗っていたことになりました
赤くチカチカと赤色灯を付けて 何十台も続く緊急車両
心も寒々 異常な光景でした

関東方面から来た友人たち(9名)は 三島から上りへ 
東京 千葉 横浜 茨城とそれぞれに帰途につきました
新幹線は動くだろうか? 東京駅周辺の乗り換えは?
思うだけでも身がすくみました

タクシーを2時間待っても乗れなくて バスに乗り換えて そこで またタクシー待つこと4時間
結局タクシーは(6時間待ち)しても利用できなくて 
朝の一番電車に乗って帰宅出来たのは翌朝とか
また東京で避難所を利用させていただいて 翌日の午後にやっと帰宅できた方
夜道をひたすら歩き続けて一時間半 午前3時半頃に帰宅の人
それぞれにほんとうに大変な旅になりました

その分バスに長く乗っているだけの私たちは不満を言ってはいけないよね
お互いに慰めあいながら・・・

誰も不満をいう人はありませんでした
そして日本人の持つ 他人をも思う深い慈愛に満ちた
心根の優しさなのかな!

私は家に入ったのが午前2時半を過ぎていました
愚痴は言わないけど 家に入った途端に 目が廻るような感じで 
足がふらついて平らに歩くことが出来なくて困りました
2階に寝ている息子夫婦を呼んでも(笛と室内インターホン)
聞こえなくて起きてきてくれません
(今度は違う方法を考えておかねば・・)
やっとタオルを濡らして顔だけを拭いベッドに潜り込みました
ほんとうにやれやれ・・

翌日はそれぞれの安否が判らないと安心できなくて
あちこちと通話も儘にならない中を 電話を掛けまくりました

みなさん お元気で帰宅できていました まだまだ 若い! よかったぁ

それにしても前代未聞の大惨事! 終息にはほど遠い気もするけれど
色々のことを振り返りながら
今日は今回行けなかった友人と あの友 この友 あんなこと こんなこと
いっぱいお話が出来て やっと パソコンに向かう気になりました

まだまだ続く 地震に伴う原発の事故には
一日も早く心休まる日が来ますようにお祈りするしかありません

これを書いているときに静岡地方で震度6弱の地震がありました

11.3.15
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