新盆

ジィー ジィー と けたたましく鳴くセミに押されるように新盆の時期もやってきた。
大好きだった叔父もあの世へ逝って早くもお盆の季節となった。
身内同士の在りし日の叔父を忍びながら新盆である。

私の家族は全員で出かける予定になっていたので娘に頼んでの送迎だった。
このところの暑さも幾分楽な日でよかった。

従妹同士の集まりで私が遂に一番の長老になってしまった。
足が 腰が・・・と 体の不具合を何とかカバーしながら・・・
お坊さんの読経の間位は何とか正座をしていたいのだが モジモジと動かないでいられない苦しさよ。
お世辞にも若ねぇ・・・と言われて 見栄を張って頑張ったが よろけること (笑)
まぁ〜見栄も何もないから それなりの回向が出来ればいいと いうところ。

読経が終わって簡単な会席料理を頂きながらの和やかなひと時、
洋〇さんは 独特の考えを持っていて 私が野良犬を見つけたと言ったら動物たちのNPO?へすぐ手配して
その後協力者を得て 何回も挑戦してどんなにしても捕まえられなかったワンコの話
麻酔の力をかりて遂に保護出来た、 と。

あれほど逃げ回った野良ちゃんも 人たちに甘えてすりすりと足元に寄ってきて甘えるようになったとか
心ある対処に一匹のワンコも救われてとても幸せが伝わる話も聞けた。

その洋〇さんと言えば 足元みれば 簡単なスリッパを履いていて何その格好は???と
身なりには一向にお金も時間も掛けないでいる彼女
自分の小遣いは野良たちの犬猫の餌代だとか!
片や 大きくチェーン店を経営 していて この温度差には笑いが出る。

一方 従妹の あ〇さんは 実にまた個性ある生き方をしていて
飽きることもない ディスカッションの面白さよ。
彼女は自然派思考と言うか織布の持つ豊かさに魅かれて
草ぼうぼうの畑を耕して綿の木を栽培 花を咲かせて実を摘んで 
そして 糸状に紬 草木染に・・・後は織木で織る。
気の遠くなるような過程を何年も掛けてしているそうな。
大変だけど楽しい と。

そんな彼女たちの話を 私は話のつまみ食い(?)しながら 聞いては恍けてみたり・・・と。

またご主人のことを「主人」というと
片方は「亭主」・・・と言い 
夫の年金暮らしの あ〇さんは 夫さまのお蔭で生きていけることに感謝 
洋〇さんは 人間だから あくまでも同等だと・・・

人もさまざま 生き方も様ざまと 刺激を受けながらの叔父の新盆に和やかさを与えてくれる、
生きている者への回向なのかも知れない。

私が帰途のこと言うと 違う従妹が「私ももっと一緒にいたいから車で送らせて・・・」と
有難い話に嬉しくなる。
娘が迎えに来るから・・・と 叔父がそのように仕向けてくれたような温かさを胸に帰途に着いた。

2016/8/14 up