氷が溶けていくように

すっかり春らしくなってきました。
全員で80人ほどの小さな学校の同級生(小・中)、
40人が参加して信州方面へ一泊旅行がありました。
このところ毎日の晴天続きで、晴れは間違いなしと思いこんでいましたが
雨女の私が強かったようで、生憎の雨雪交じりのお天気になってしまいました。

久しぶりに会う顔顔には、どの顔にも面影があって50年ぶりの方にも
間違うことはありません。それ位小さな学校で9年間同じ学び舎だったせいでしょうか。

今も昔もどこでも陰湿さは違うと思うが、いじめみたいなものがどこでもありました。
私も中学の頃、なにが何だかわけもわからないで、すれ違う度に、急に足蹴にされたこと、
忘れることが出来なくて、いじめ問題が何処かで出る度に、胸の奥深くにキュンとよみがえり
辛く、悲しいかったことを思い出します。

あ〜あ〜 あの顔だけには会いたくないし、見たくもない
でも、そこにやっぱりあの顔がありました。
顔なんて一度もよく見たことがありません。とても嫌なんです。
心の中にそっと、おさまっている、シャボン玉が壊れそうなんです。

宴会も、それは賑やかに40人が輪になって、楽しく終わりました。

「みんな、あつまれ〜」・・・と小さな和室に集合しました。
二つ、三つ位の車座になった時 大嫌いな彼が私の目の前に”で〜ん”と座り
にこにこしながら「小学校一年生の頃のTちゃんを覚えているよ〜」
「ふん、それがどうした・・・」って言いたかったがやっと我慢して、
「あっ!そう・・・」みんなの前だから、私も今までの心のうっぷんを
ここで晴らすわけにもいかず、ただ目をそらすだけの抵抗でした。
彼は多少酔いが廻っているのか、はしゃいで勝手にしゃべっています。
そこで周りの野次馬が囃したて、酒の肴になりはじめました。
「好きなら好きってはっきり言ったら・・・」
「こっちを向いてくれてもいいじゃん・・・」て彼、

みんな人のことだから面白くてしかたがないらしく、囃したてております。
私は大声で 「ね〜 みんな、聞いて〜〜〜、私にだって選ぶ権利があるわ・・・」って
笑いながら本音を交えて叫んでいました。
私がどっちを向いても、私の向く方向に向いていくので、やっぱり・・・
と、また酒の肴で野次の応酬でした。
そして彼が、やっと違う方向を向いたら、そっちの方向にいる人達から、
人のお古なんかいらないから、あっちを向いて・・・と散々で大笑いでした。

そうこうしているうちに、あれだけ言うのだから、あの私への嫌がらせは、このことは裏返しだったのかと・・・
急に可笑しさが沸いてきて、いままで心の中のプンプンの怒りは、氷が解けていくように
水が穏やかに流れていくように、静かになっていく自分がありました。

人をいじめたり、困らせたり、陥れていいはずはありません、
大人になった今でもこんなに鮮明に残る心の傷、自分も何処かで人を傷つけていたかも知れない・・・
そんなことを思いながら、心のうろこが小さくなって、落ちていくのかな〜・・・?と
とてもいい同級会でした。

04.03.03